2023年度サピックス中学入試分析会を聞いてみて思ったこと

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前回のブログで、2023年度サピックス中学入試分析会、全科目の殴り書きが終わりました。
出席出来なかった方や、メモが上手とれなかった方、動画を見る時間がない方、話を集中して聞くのがしんどい方などなど…に少しでもお役に立てれば幸いです。

サピックス中学入試分析会2023 算数

サピックス中学入試分析会2023 国語

サピックス中学入試分析会2023 理科

サピックス中学入試分析会2023 社会

私なりに考えたこと、感じたことは以下にまとめました。

もはや中学受験は「問題が解けるか」ではない

これを顕著に感じたのは国語での説明の時です。
「解答は本文中にあるというのが国語学習の基本姿勢であるが、答えの根拠が本文中に明確になく、学校側が「常識の範疇」とするものが答えの根拠となる場合がある(文中に答えがない)」
の部分。

例として青山学院の「イソップ寓話」を選ぶ問題が紹介されていました。
問題の題材がどのイソップ寓話に似ているかを選択させる問題で、その選択肢のイソップ寓話の内容を知っていないと答えられないという問題でした。
対策としてどんなお話を知っていれば良いのか聞いてきた生徒がいたことを紹介しつつ、先生は
「そういうことではない、小さい頃から常識の範囲内でそういったものが理解出来ているのかが試される」と言っていました。

つまり座学で増やしてきた知識ではなく、子供のころからの経験の積み重ねを聞いてきているわけで。
中学受験は「あなたはこの問題が解けますか」ではなく「あなたは今までどんな経験をしてきましたか」と聞いているのだと感じました。
親にとっては大変ですが、社会の先生も「親子のコミュニケーションがとれているかなども見られているように思う」と言っていたので、これはもう中学受験ならではの特徴の一つだと思った方がいいかなと。

中学受験は、学力だけではなく、人間力も見ている。そして受験生の後ろにある家庭をも見ている。なんともシビアな世界です。

最近の中学入試は、今どきの子供の心理を突いてくる

算数の中学入試の傾向として、
「桁数の大きい小数点のあるものがあったり、桁数の多い分母分子を持つ分数であったりがある、
計算過程の中で急に途中から分数処理が発生したりする」
とありました。昔は解答がきれいな整数になることが多かったようですが、今はとても中途半端な数が平気で解答になるということです。子供って中途半端な数になると一気に不安になりますよね(いや大人でもなるときあるよ!)。
その「不安な気持ち」を突いて来るわけです。怖い…
(※中受まめ知識:武蔵中学の算数は解答が「634」になることがある(笑))

そしてもう一つはデジタルネイティブになってきている今どきの子供ならではの心理。
情報が多ければ多いほど、悩んでしまうという傾向です。
今や検索すれば簡単に答えが出る世の中だが、これに慣れてしまっている子供は情報を摘み取るのが苦手であると社会の先生が言っていました。情報が多いとそれがノイズになってしまい、かえって正答しづらくなるということです。正しい情報を正しく取得する力が必要だと…これも簡単ではありません。

「処理が多くなると不安になる」という子供の心理をうまく突いてくる問題には、理論立てて冷静に対処する力が必要だと感じました。お、大人じゃん…。

サピックスの入試分析会…6年生で初参加だとなかなかキツイかも

近年の中学入試の全体的な傾向として、「幼少期からの経験の積み重ね」や「親子のコミュニケーション」を問題を通して聞いているというのがありましたが、これを小学6年の3月に初めて耳にした場合、私だったら「あぁもう間に合わない…!」と思ってしまうと思うんですよね。
渋谷幕張の社会、「お葬式やお通夜に出席した後、死の汚れを持ちこまないためにやることは何か」を解いて、「正解はね、塩を振ることよ!」なんて小学校高学年でやっていたらキリがないし、「とにかく何でも出る」と言われている状況で、これをやるのは無理があります。

全体的にこの分析会は「この単元はこう対処」「この問題はこうアプローチ」みたいなものではなく、大枠を捉えてどういう姿勢で授業や家庭学習に取り組めばいいのかという方向性で話が進んでいくので、こうした話は小学校低学年あたりで聞いておくべきだったんじゃないかと思います。

一方で、時事問題や新しい傾向についても説明があることを含めると、サピックスの中学入試説明会は「小学校低学年から毎年参加する」のがベストだと感じました。私は出来てないですが…(汗)。

今回の入試分析会は、「中学受験を見据えた家庭における、今までの生活態度を見直すいいきっかけとなるもの」だったかなと。
なかなか刺さる発言も多々あったので、反省しつつ、日々精進したいと思いました!

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